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#042 忍びの里 伊賀・甲賀
櫟野寺
櫟野寺は、寺伝によれば延暦11年(792年)に天台宗の開祖・伝教大師最澄が、比叡山延暦寺の建立に必要な用材を求めてこの地を訪れた際、霊夢を感じ、櫟の木に一刀三礼のもと、仏像を彫刻し安置したことに始まるとされる。本尊の「木造十一面観音坐像」は国の重要文化財に指定されており、10世紀中頃に造像されたと考えられる。像高は312cmにも及び、国指定重要文化財の十一面観音坐像としては日本最大である。
櫟野寺は、本尊をはじめ薬師如来坐像や地蔵菩薩坐像、そして観音像など20躯もの重要文化財の仏像を有する平安仏の宝庫である。これら平安時代の数々の仏像に天台密教が栄えた証を見ることができ、厳かな宗教文化に触れれば、忍者に感じる神秘性の背景が理解できるだろう。
【文責】 甲賀市歴史文化財課
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